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筍のアク抜きは重曹でもできる!米ぬかがない時の代用手順と注意点を紹介

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立派な筍をいただいたりお店で見つけたりしたけれど、家に米ぬかがない!と焦ってしまうこと、ありますよね。筍のアク抜きといえば米ぬかが定番ですが、実はキッチンにある重曹を使っても、しっかり美味しくアクを抜くことができます。

重曹を使った方法は、米ぬか特有の独特な臭いが残りにくく、後片付けも楽という意外なメリットもあります。今回は、重曹を使ったアク抜きの正しい手順や、失敗しないための大切なポイントを詳しくお伝えしますね。

この記事の目次

米ぬかなしで大丈夫!重曹を使った筍のアク抜き

「重曹で本当にアクが抜けるの?」と少し不思議に思うかもしれませんが、重曹の力を借りれば米ぬかなしでも驚くほど綺麗に仕上がります。重曹の成分が筍にどのように働きかけるのか、まずはその基本から見ていきましょう。

ここでは、重曹がアクを抜く仕組みや、美味しく仕上げるための基本的な分量、そして茹で時間の目安についてお話しします。

重曹のアルカリ成分が繊維を柔らかくする

重曹は弱アルカリ性の性質を持っており、これが筍の硬い繊維を優しくほぐす役割になります。繊維が柔らかくなることで、中にあるシュウ酸などのアク成分が外に溶け出しやすくなる、というわけです。

筍のアクは収穫した瞬間からどんどん強くなっていきます。重曹はこの頑固なアクを効率よく引き出してくれるので、米ぬかがない時の代用品として非常に優れています。

実際に茹でてみると、筍の身がしっとりと柔らかく茹で上がるのを感じられるはずです。アク抜きと同時に食感も良くしてくれるので、煮物や炊き込みご飯にした時の口当たりが格段に良くなります。

水1Lに対して小さじ1杯を目安に準備する

重曹を使う時のポイントは、その分量です。欲張ってたくさん入れてしまうと、筍が黄色く変色したり、独特の苦味が出てしまったりするので注意が必要です。

基本の割合は、水1Lに対して重曹を小さじ1程度と覚えておきましょう。大きな筍を茹でるためにたっぷりの水を使う場合は、これに合わせて重曹の量も調整してくださいね。

以下に、水の量と重曹の目安をまとめました。

水の量重曹の分量(目安)
1L小さじ1
2L小さじ2
3L大さじ1弱

お鍋の大きさに合わせて、この割合を守るのが成功への第一歩です。

沸騰してから30分から1時間ほど煮込む

準備ができたら、たっぷりのお水に重曹と筍を入れ、火にかけます。沸騰するまでは強火で大丈夫ですが、沸いてきたらコトコトと静かに揺れるくらいの弱火にしましょう。

茹で時間の目安は、筍の大きさにもよりますが、大体30分から1時間程度です。筍の根元に竹串を刺してみて、スッと抵抗なく通れば火が通った合図になります。

あまりに長く茹で続けると、重曹の力で身が崩れてしまうことがあるので注意してください。時々様子を見ながら、程よい硬さで火を止めるのがコツです。

茹で上がった後は鍋のままゆっくり冷ます

ここがアク抜きで一番大切な工程かもしれません。火が通ったらすぐに取り出したくなりますが、ぐっと堪えて、そのまま鍋の中で完全に冷めるまで放置してください。

お湯がゆっくり冷めていく過程で、筍の中に残っていたアクがさらに外へと出ていきます。急いで水にさらしてしまうと、アクが中に閉じ込められてえぐみが残ってしまうことがあるんです。

数時間、あるいは一晩おいてもしっかり冷めれば大丈夫です。時間が経つほど味が落ち着き、筍本来の甘みが引き立ってきますよ。

失敗を防ぐための下準備と茹で方のコツ

重曹を使う方法をマスターする前に、筍そのものの扱い方についても知っておきましょう。どれだけ重曹の分量が正しくても、下準備が疎かだとアクが十分に抜けきらないことがあります。

ここでは、アクを抜けやすくする包丁の入れ方や、旨味を逃さないための茹で方の工夫について解説します。

穂先を斜めに切り落として縦に切り込みを入れる

茹でる前に、まずは筍の穂先を斜めにばっさりと切り落とします。こうすることで、お湯が重層と一緒に筍の内部まで入り込みやすくなり、中心部のアクもしっかり抜けるようになります。

さらに、皮の表面に縦に一本、深い切り込みを入れておきましょう。この一本の線があるだけで、茹で上がった後に皮がツルンと剥きやすくなり、調理がとてもスムーズになります。

中まで火が通りやすくなる効果もあるので、大きめの筍の場合は特に意識して切り込みを入れてみてください。下準備を丁寧に行うことが、結果的に時短にも繋がります。

皮は剥かずにそのまま茹でて旨味を守る

「皮なんていらないから、先に全部剥いちゃおう」と思うかもしれませんが、それはもったいないです!筍の皮には、身を柔らかくしたり旨味を閉じ込めたりする成分が含まれています。

皮をつけたまま茹でることで、重曹のアルカリ成分がマイルドに働き、筍の香りを損なわずにアクだけを抜くことができます。また、お湯の温度が急激に変化するのを防ぎ、じっくり熱を通す保護膜のような働きもしてくれます。

見た目にも「春の筍を料理している!」という実感が湧いて楽しいですよね。茹で上がってから、中にある真っ白でツヤツヤな身と対面する瞬間を楽しみに、皮付きのままお鍋に入れてください。

根元に串がスッと通るまで硬さを確認する

筍を茹でている間、一番気になるのは「もう食べられるかな?」というタイミングですよね。確認する時は、一番硬い根元の部分を竹串で刺してみるのが一番確実です。

根元まで柔らかくなっていれば、繊細な穂先の方は十分に火が通っています。逆に根元がまだ硬いのに火を止めてしまうと、食べた時にザラッとした不快な食感が残り、えぐみも感じやすくなってしまいます。

もしお鍋が小さくて根元がしっかり浸かっていない場合は、時々上下を入れ替えたり、お湯を足したりして全体が均一に茹で上がるように調整してあげてくださいね。

浮き上がらないように落とし蓋や皿を活用する

筍は意外と浮力があり、お鍋の中でぷかぷかと浮いてしまいがちです。お湯から出ている部分は熱が通らずアクも抜けないので、しっかりお湯に沈めておく工夫が必要です。

落とし蓋があれば一番いいですが、なければ耐熱性のある平皿を逆さまに乗せるだけでも十分です。お皿の重みで筍がしっかり沈み、全体を効率よく茹で上げることができます。

お湯が少なくなって筍が顔を出してしまったら、その都度足し湯をして、常にたっぷりの重曹水の中に浸かっている状態をキープしてあげましょう。

重曹でアク抜きをする時に気をつけたいポイント

便利な重曹ですが、使いすぎや間違った使い方には注意が必要です。せっかくの筍を台無しにしないために、知っておくべきリスクと対策をまとめました。

ここでは重曹特有の反応や、茹で上がった後の処理について詳しく見ていきましょう。

重曹を入れすぎると苦味や変色の原因になる

先ほども少し触れましたが、重曹の量は多ければいいというものではありません。入れすぎると、重曹特有の苦味が筍に移ってしまい、せっかくの風味が損なわれてしまいます。

また、アルカリ成分が強すぎると、筍が不自然に黄色く変色したり、表面がヌルヌルと溶けてきたりすることもあります。これは重曹が筍の成分と反応しすぎてしまうためです。

計量スプーンできちんと測るのが面倒な時もありますが、美味しい筍料理のためには基本の分量を守ることが大切です。「小さじ1杯」を基本に、お鍋のサイズに合わせて加減してくださいね。

重曹特有のぬめりを取るため流水で綺麗に洗う

重曹を使って茹でた筍は、表面に少し独特のぬめりが残ることがあります。鍋の中で完全に冷めたら、皮を剥いてから流水で丁寧に洗い流しましょう。

このぬめりを残したまま調理してしまうと、煮汁が濁ったり、味付けがぼんやりしたりすることがあります。指で表面をなぞって、キュッとするくらいまで洗えば大丈夫です。

特に節の隙間などには重曹の成分が残りやすいので、手で優しくこするようにして洗ってあげてください。これで、どんな料理にも使いやすい綺麗な筍の状態になります。

食感を損なわないよう加熱時間に注意する

重曹には繊維を柔らかくする強い力があるため、茹ですぎると筍の魅力である「シャキシャキ感」がなくなってしまいます。特に小ぶりの筍や、新鮮な掘りたてのものを使う時は、いつもより早めに硬さをチェックするのがおすすめです。

もし、あまりにも柔らかくなりすぎてしまったら、その筍はポタージュスープにしたり、細かく刻んでつくねに入れたりすると美味しく食べられます。

茹で上がりの硬さを自分の好みで調整できるのは、手作りの醍醐味です。少し歯ごたえが残るくらいで火を止めて、余熱でじっくり火を通すのが一番失敗の少ない方法ですよ。

必ず食用の重曹を使用する

これは非常に重要ですが、アク抜きに使うのは必ず食品用タンサンと書かれた重曹にしてください。掃除用の重曹は不純物が含まれている場合があり、口にするものには適していません。

スーパーの製菓材料コーナーや、お掃除コーナーではなく食品添加物の棚を探すと見つかります。もし手元にある重曹がどちらか分からない場合は、使うのを控えておきましょう。

安全な食用の重曹を使えば、アク抜きだけでなくお菓子作りや野菜の煮物など、キッチンで幅広く活用できるので一袋持っておくと便利です。

筍のアクが出る原因と鮮度の関係

そもそも、なぜ筍にはこんなに面倒なアク抜きが必要なのでしょうか。その理由を知ると、筍を扱う際の手際も自然と良くなります。

アクの正体や、鮮度がどれほど美味しさに直結するのかについて整理してみました。

収穫から時間が経つほどえぐみ成分が増える

筍に含まれるアクの正体は、シュウ酸やホモゲンチジン酸といった成分です。これらは、筍が地面から掘り出された瞬間から、自分を守るために急激に増え始めます。

スーパーに並んでいる間にアクはどんどん強くなっていくので、買ってきたらその日のうちに茹でるのが鉄則です。一日放置するだけでアク抜きの難易度はぐんと上がってしまいます。

もし、すぐに茹でられない場合は、とりあえず穂先を切って皮に切れ目を入れるだけでも少しはマシになりますが、やはり早めに重曹とお鍋を準備するのが一番の解決策です。

掘りたてならお湯だけで茹でることもできる

もし、知人の山で今さっき掘ってきたばかり!というような超新鮮な筍が手に入ったら、実は重曹も米ぬかもいりません。新鮮なうちはアクが非常に少ないため、お湯だけで茹でても十分に甘くて美味しいんです。

これを「刺身」で食べられるのは、掘りたて数時間以内の特権です。時間が経つにつれてえぐみが出てくるので、その変化の速さには驚かされます。

私たちがお店で買う筍は、多くの場合、山から運ばれてくるまでに時間が経っています。だからこそ、重曹などのアルカリの力を借りて、後から増えたアクを抜いてあげる必要があるんですね。

適切な下処理が美味しさを左右する理由

アク抜きが不十分だと、食べた時に喉の奥がイガイガしたり、せっかくの出汁の味が台無しになったりします。逆に、しっかりアクが抜けた筍は、それだけでご馳走です。

アクを抜く工程は、単に嫌な味を消すだけでなく、筍の中に眠っている「甘み」や「香り」を引き出す作業でもあります。重曹が繊維をほぐしてくれるおかげで、味の染み込みも良くなります。

手間はかかりますが、この下準備こそが筍料理の全てと言っても過言ではありません。丁寧に処理した筍で作る若竹煮や筍ご飯は、春を感じさせてくれる最高のご褒美になります。

重曹以外で身近にある代用品

重曹もないけれど、米ぬかもない。そんな時でも諦めるのはまだ早いです。キッチンにある他の食材を使って、アク抜きをする方法はいくつかあります。

重曹ほど繊維を柔らかくする力は強くありませんが、手近なもので代用できる方法をご紹介します。

お米の研ぎ汁でじっくり茹でる

最もポピュラーな代用品は、お米の研ぎ汁です。研ぎ汁に含まれる米の成分が、米ぬかと同じようにアクを吸着してくれる働きをします。

やり方は簡単で、水の代わりに研ぎ汁を使って茹でるだけです。特に1回目や2回目の濃い研ぎ汁を使うのが効果的です。重曹のようなアルカリの強さはないので、茹で時間は少し長めに、じっくりと火を通してください。

煮上がった後の香りがとても優しく、筍の風味を一番ナチュラルに活かせる方法でもあります。毎日ご飯を炊く家庭なら、一番手軽な手段かもしれませんね。

小麦粉と唐辛子を組み合わせて活用する

意外かもしれませんが、小麦粉もアク抜きの助けになります。小麦粉の粒子がアクを吸着してくれるので、水に小麦粉を大さじ2〜3杯ほど溶かして茹でてみてください。

ここに赤唐辛子(鷹の爪)を一本加えると、ピリッとした成分がアクのえぐみを和らげ、味をすっきりとさせてくれます。唐辛子には殺菌効果もあり、保存性を高めてくれる効果も期待できます。

重曹がない時の代わりの手段としては、研ぎ汁よりもさらにアクを吸着する力が強いと言われているので、少し日が経ってしまった筍にはこちらの方が向いているかもしれません。

大根の搾り汁に浸してアクを抜く

これは「生抜き」と呼ばれる少し特殊な方法ですが、大根の搾り汁に塩を加えたものに筍を浸けておく、というやり方があります。大根の酵素がアクを分解してくれるんです。

火を使わずにアクを抜く方法として知られていますが、かなり大量の大根が必要になるため、家庭では「大根をたくさん使ったついでに」試してみるのがいいかもしれません。

茹でる工程がない分、筍の香りが一番ダイレクトに残りますが、えぐみが強い個体には向きません。どちらかといえば、比較的新鮮なものをさらに美味しく食べるためのテクニックと言えるでしょう。

アク抜きをした後の正しい保存と食べ方

アク抜きが終わって一安心…ですが、筍は茹でた後もデリケートです。正しく保存しないと、せっかく抜いたアクが戻るような感覚になったり、すぐに傷んでしまったりします。

最後まで美味しく食べ切るための保存のルールと、もしえぐみが残ってしまった時の対処法をお伝えしますね。

水を張った容器に入れて冷蔵庫で保管する

茹で上がった筍は、必ず清潔な水に浸した状態で冷蔵庫に入れてください。空気に触れると表面が乾いて硬くなり、酸化して味が落ちてしまいます。

タッパーなどの密閉容器を使い、筍全体が完全に隠れるまでお水をたっぷり入れます。皮を剥いた状態なら、お料理に使う大きさに切ってから保存しても大丈夫です。

この状態であれば、冷蔵庫で大体1週間ほどは保存可能です。一度に食べ切れない時は、このようにしておけば、いつでもサッと春の味を食卓に出せますよ。

毎日お水を取り替えて鮮度を保つ

保存中の大切なルールは、容器のお水を毎日取り替えることです。お水の中に少しずつ成分が溶け出してくるので、毎日新しくすることで清潔な状態をキープできます。

お水を替えるついでに、筍の表面がヌルヌルしていないか、お水が変な色になっていないかをチェックしてください。もし少しでも臭いがおかしいと感じたら、食べるのは控えましょう。

また、保存中もアク抜きはわずかに進んでいます。茹で上がった直後に少しえぐみを感じた場合でも、毎日お水を替えて数日おくと、驚くほどマイルドになっていることがありますよ。

えぐみが残ってしまった時の再処理の手順

「しっかり茹でたはずなのに、食べてみたらまだ喉がイガイガする…」ということもあります。筍の個体差によっては、一度の茹で時間では足りないことがあるんです。

そんな時は、諦めずに再茹でを試してみてください。新しいお水に少量の重曹(今度はごく少量でOK)を足して、15分ほど追加で茹で直すと、残っていたアクがかなり抜けます。

味付けをしてしまった後の場合は、油で揚げたり、バターで炒めたりしてコクを足す調理法を選ぶと、えぐみがコーティングされて気にならなくなります。天ぷらやバター醤油焼きは、そんな時の救済メニューとしても優秀です。

まとめ:手軽な重曹で旬の筍を美味しく味わおう

筍のアク抜きは、米ぬかがなくても重曹で十分に代用できます。水1Lに対して小さじ1杯という割合を守り、皮付きのままじっくり茹でて鍋のまま冷ます。この基本の手順さえ押さえておけば、重曹の力で驚くほど柔らかく、旨味の詰まった筍に仕上がります。

後片付けも簡単で、お鍋が真っ白に汚れる心配もありません。これまで米ぬかを用意するのが面倒で筍を避けていた方も、今年は重曹を使って春の香りを手軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。自分で下処理した筍の味は、市販の水煮とは比べものにならないほど格別ですよ。

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