複数の消費者金融から借入れをしていて、「毎月の返済が苦しい」「返済先を一本化したい」と考えていませんか?
中小消費者金融にも、おまとめローンや借換え専用ローンを取り扱っている会社があります。ただし、会社によって金利・限度額・返済期間だけでなく、まとめられる借入れの種類も異なります。
特に注意したいのが、銀行カードローンやクレジットカードのショッピングリボ払いが対象になるかどうかです。
中小消費者金融のおまとめローンは、貸金業者からの借入れを対象とする商品が中心です。銀行ローンやショッピングリボまで一本化できるとは限りません。
この記事では、2026年11月2日時点で確認できた各社の公式情報をもとに、中小消費者金融のおまとめローンを比較します。
この記事の結論
- デイリーキャッシング:50万〜600万円、年8.5〜14.5%。
- いつも:1万〜500万円、年4.8〜18.0%。
- アロー:200万円まで、年14.95〜19.94%。
- 銀行ローンやショッピングリボの対象可否は、契約前に必ず確認する。
中小消費者金融のおまとめローン3社を比較
まずは、公式サイトでおまとめ・借換え専用商品を確認できた3社を比較します。
| 比較項目 | デイリーキャッシング | いつも | アロー |
|---|---|---|---|
| 商品名 | おまとめローン | おまとめローン | 借換ローン |
| 融資額 | 50万〜600万円 | 1万〜500万円 | 200万円まで |
| 実質年率 | 8.5〜14.5% | 4.8〜18.0% | 14.95〜19.94% |
| 返済期間 | 5〜10年 | 2か月〜5年 | 最長15年 |
| 返済回数 | 12〜120回 | 2〜60回 | 2〜180回 |
| 返済方式 | 元利均等 | 元利均等 | 元利均等 |
| 担保・保証人 | 不要 | 不要 | 原則不要 |
※各社の公式商品案内に掲載された条件です。実際の適用金利や融資額は審査によって決まります。アローは公式サイトの一時メンテナンス中に確認した公式掲載情報を含むため、申込時に最新条件をご確認ください。
1. デイリーキャッシング
デイリーキャッシングは、今回比較した3社の中で、上限金利が最も低いおまとめローンを提供しています。
公式サイトに掲載されている主な条件は以下のとおりです。
- 融資額:50万〜600万円
- 実質年率:8.5〜14.5%
- 返済期間:最長10年
- 返済回数:12〜120回
- 返済方式:元利均等
- 担保・保証人:不要
特に注目したいのは、上限金利が14.5%という点です。
例えば、現在年18.0%の借入れをしている人が、実際に年14.5%で借り換えられれば、金利負担を下げられる可能性があります。
ただし、年14.5%が必ず適用されるわけではありません。また、借換え後の返済期間によって総支払額は変わります。
いつもは、高知県知事登録の貸金業者です。
おまとめローンの公式商品案内では、以下の条件が公開されています。
- 契約額:1万〜500万円
- 実質年率:4.8〜18.0%
- 返済期間:2か月〜5年
- 返済回数:2〜60回
- 返済方式:元利均等
- 担保・連帯保証人:不要
この会社については、申込み前に確認してほしい重要な点があります。
公式サイト内で、銀行ローンの対象可否について説明が一致していません。
商品ページ上部には「貸金業者、銀行ローンも対象!」という説明があります。
一方、同じページの「商品詳細」では、対象債務を貸金業者からの借入債務に限定し、銀行ローンやクレジットカードのショッピングを対象外としています。
このため、銀行カードローンをまとめたい場合、公式サイト上の説明だけで対象になると判断するのは危険です。
申込み前に、現在の借入先を具体的に伝えて、対象になるかを直接確認してください。
3. アロー
アローは、愛知県知事登録の貸金業者です。
通常のフリーローンとは別に、貸金業法に基づく借換ローンを取り扱っています。
- 融資額:200万円まで
- 実質年率:14.95〜19.94%
- 返済回数:2〜180回
- 返済期間:最長15年以内
- 返済方式:元利均等
- 担保・保証人:原則不要
借換えの対象となるのは、貸金業者からの借入債務です。
公式サイトでは、銀行からの借入れやクレジットカードのショッピング利用は対象外と明記されています。
上限金利は年19.94%なので、現在の借入金利によっては借り換えることで利息負担が増える可能性もあります。
金利の下限だけで判断せず、実際に提示される契約金利を確認することが大切です。
銀行カードローンやリボ払いもおまとめできる?
今回の比較で最も注意したいのが、借換え対象となる債務の範囲です。
おまとめローンという名称でも、すべての借入れを一本化できるわけではありません。
| 借入れの種類 | デイリー | いつも | アロー |
|---|---|---|---|
| 消費者金融の借入れ | 対象 | 対象 | 対象 |
| 銀行カードローン | 対象外 | 公式記載に不一致 | 対象外 |
| クレカのキャッシング | 個別確認 | 個別確認 | 個別確認 |
| ショッピングリボ | 対象外 | 対象外 | 対象外 |
※「対象外」は公式の商品条件で確認できる範囲を示しています。キャッシングについては、貸金業者からの借入債務に該当するかを個別に確認してください。
銀行カードローンをまとめたい場合
銀行カードローンの残高も一本化したい場合は、中小消費者金融のおまとめローンだけで探す必要はありません。
例えば、ドコモ・ファイナンスのおまとめローンは、公式サイトで銀行ローンも対象と説明しています。
また、東京スター銀行のスターワン乗り換えローンも、銀行カードローンや消費者金融ローンなどを借換え対象として案内しています。
ただし、それぞれ申込条件や審査があります。
ショッピングリボをまとめたい場合
クレジットカードのショッピングリボは、キャッシングとは異なります。
ショッピング利用は、通常の貸金業者からの借入れとは法律上の扱いが異なるため、一般的な貸金業法に基づくおまとめローンでは対象外となる商品があります。
一方、ドコモ・ファイナンスのおまとめローンは、ショッピングリボ・キャッシングリボの利用分も対象として案内しています。
借入れの種類を整理してから申込先を選ぶことが重要です。
中小消費者金融のおまとめローンは総量規制の対象外?
結論として、一定の条件を満たすおまとめローンは、総量規制の例外貸付けに該当する場合があります。
通常、貸金業者からの個人向け借入れは、原則として年収の3分の1までに制限されています。
しかし、日本貸金業協会によると、顧客に一方的に有利となる借換えなどは総量規制の例外に該当する場合があります。
重要なのは、単に複数の借入れをまとめればよいわけではないという点です。
代表的な条件は次のとおりです。
- 借換え対象は原則として貸金業者からの借入債務。
- 借換え後の金利が借換え前の金利を上回らないこと。
- 返済によって借入残高が段階的に減少すること。
- 毎月の返済負担が借換え前を上回らないこと。
- 担保や保証の条件が借換え前より厳しくならないこと。
つまり、年収の3分の1を超えている人でも、一定の条件を満たす借換えなら利用できる可能性があります。
ただし、総量規制の例外だからといって審査なしで借りられるわけではありません。
返済能力の調査は必要ですし、各社の審査に通過する必要があります。
おまとめローンで本当に返済額は減る?100万円で試算
おまとめローンを検討する際は、金利だけでなく返済期間にも注意が必要です。
ここでは、100万円を借り換える場合の返済額を比較します。
以下は元利均等返済、毎月返済、金利一定、手数料なしと仮定したシミュレーションです。
| 条件 | 月々の返済額 | 返済総額 | 利息総額 |
|---|---|---|---|
| 年18.0%・60回 | 約25,393円 | 約152.4万円 | 約52.4万円 |
| 年14.5%・60回 | 約23,528円 | 約141.2万円 | 約41.2万円 |
| 年14.5%・120回 | 約15,829円 | 約189.9万円 | 約89.9万円 |
この試算から分かるのは、金利が下がれば利息負担を軽減できる可能性がある一方、返済期間を長くすると総支払額が増えることもあるという点です。
例えば、年14.5%で60回返済する場合と120回返済する場合では、月々の返済額に約7,700円の差があります。
しかし、120回返済のほうが総支払額は約48.8万円多くなります。
月々の返済額が下がることと、借金の総負担が減ることは同じではありません。
契約前には、毎月の返済額と完済までの総支払額の両方を比較しましょう。
中小消費者金融のおまとめローンを選ぶ際の注意点
1. 最低金利だけで判断しない
例えば、いつもの金利は年4.8〜18.0%ですが、初めての利用者に年4.8%が適用されるとは限りません。
実際の契約金利は審査結果によって決まります。
必ず現在の借入金利と、提示された契約金利を比較してください。
2. 返済期間を必要以上に長くしない
返済期間を延ばすと、月々の返済額は抑えられます。
一方、長期間にわたって利息を支払うため、総支払額が増えることがあります。
無理なく返済できる範囲で、できるだけ完済までの期間を短く設定することも検討しましょう。
3. おまとめ後に追加借入れできるとは限らない
今回紹介した貸金業法に基づくおまとめローンは、返済専用の商品です。
いつもの公式案内でも、おまとめローンは返済のみで追加借入れできないと説明されています。
借入枠を確保する目的で利用する商品ではありません。
4. 審査なしのおまとめローンは存在しない
おまとめローンであっても、返済能力や信用情報の確認が行われます。
「審査なし」「誰でも借りられる」「ブラックでも100%融資」などと宣伝する業者には注意してください。
貸金業者としての登録状況は、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確認できます。
中小消費者金融のおまとめローンに関するFAQ
Q. 中小消費者金融のおまとめローンなら年収の3分の1以上借りられますか?
一定の条件を満たす総量規制の例外貸付けであれば、年収の3分の1を超える借換えが可能な場合があります。ただし、返済能力の審査は必要です。
Q. おまとめローンなら他社借入れが何件あっても申し込めますか?
一律に何件までという共通の基準は公表されていません。借入件数、借入残高、収入、返済状況などを踏まえて審査されます。
Q. 過去に自己破産や債務整理をしていても申し込めますか?
過去に自己破産や債務整理をしたことだけで、すべての会社の審査結果が決まるわけではありません。ただし、信用情報に登録されている内容や現在の返済能力は審査に影響します。
過去の債務整理を理由に審査通過を保証する業者はありません。
Q. おまとめローンに申し込めば毎月の返済額は必ず減りますか?
必ず減るわけではありません。契約金利や返済期間、借換え対象の債務によって異なります。契約前に返済シミュレーションを行ってください。
Q. おまとめローンを利用すると信用情報に記録されますか?
新たな借入契約を結ぶため、契約内容や残高などが指定信用情報機関に登録されます。おまとめをすれば信用情報がリセットされるわけではありません。
まとめ|中小消費者金融は借換え対象と金利で選ぼう
中小消費者金融のおまとめローンを比較すると、各社で金利や限度額、返済期間に違いがあります。
- デイリーキャッシング:上限金利年14.5%、最大600万円。
- いつも:最大500万円、公式ページ内の対象債務の記載に要確認事項あり。
- アロー:最大200万円、最長15年の返済期間。
特に重要なのは、借り換えたい債務が対象になっているかどうかです。
銀行カードローンやショッピングリボを含めて一本化したい場合は、中小消費者金融以外の商品も比較する必要があります。
また、借換えによって毎月の返済額が下がっても、返済期間が延びて総支払額が増える場合があります。
借入先を選ぶ際は、金利・毎月の返済額・総支払額の3つを必ず確認しましょう。
なお、すでに返済が難しくなっている場合や、返済のために新たな借入れを繰り返している場合は、追加融資よりも債務整理などを含めた解決方法を検討することも大切です。
日本貸金業協会では、借金や返済に関する相談を受け付けています。
調査・執筆方針
本記事は、各社の公式商品案内、日本貸金業協会、金融庁などの公的情報を基に作成しています。
運営者は日商簿記2級・FP2級・経営危機管理士を保有し、地方銀行での融資審査経験があります。借入れを勧めることだけを目的とせず、金利・返済条件・法的な取扱いを確認できる情報提供を重視しています。
※商品条件は変更される可能性があります。掲載内容は2026年11月2日時点の調査に基づきます。申込み前に必ず各社の最新の商品概要をご確認ください。
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